2022年1月2月【労災死亡者数】前年同月比42.2%増加

固定ページ
Pocket

労働災害発生状況2022年3月速報値が厚生労働省から発表されています。
2022年1月・2月の労働災害での死亡災害が前年同月比で42.2%増加し、128人の方が亡くなっています。

2022年1月・2月の死亡災害(労災)前年同月比42.2%増加128人死亡

労働災害発生状況「2022年3月速報値」が厚生労働省から2022年3月18日に発表されました。

2022年3月速報値は、2022年1月1日から2月28日までに発生した労働災害について、令和4年3月7日までにあった報告を集計したもの。

2022年1月・2月の労働災害での死亡災害が前年同月比で42.2%増加し、128人の方が亡くなっています。

休業4日以上の死傷災害は前年同月比で21.1%増加し、16,500人の方が死傷災害にあっています。

労働災害発生状況 厚生労働省

死亡災害が1番多いのは建設業、製造業と第三次産業が大幅増で建設業に並ぶ

2022年1月・2月の労働災害での死亡災害が前年同月比で42.2%増加しています。
2022年1月・2月の2ヶ月間だけで128人の方が亡くなっています。

死亡災害がもっとも多い業種は建設業で34人。昨年同月36人とほぼ同じ。
2番めに多いのが製造業ですが、昨年同月17人に対して33人とほぼ倍増。
3番目に多い第三次産業は32人、昨年同月19人に対して1.7倍の増加。
林業は昨年同月4人から8人へと倍増しています。

労災死亡者数

死亡災害の型別でみると、墜落・転落が1番多く全体の32%(41人)。

はさまれ・巻き込まれが16%(20人)で2番めに多く、交通事故(道路)が14%(18人)と3番めに多くなってます。

死亡災害割合

労働災害(1月1日~2月28日)死亡災害 2022 2021 増減率
墜落・転落 41 26 1.58
はさまれ・巻き込まれ 20 22 0.91
交通事故(道路) 18 12 1.50
激突され 11 8 1.38
崩壊・倒壊 10 7 1.43
転倒 7 3 2.33
飛来・落下 7 5 1.40
火災 7 0
有害物との接触 3 3 1.00
おぼれ 2 2 1.00
激突 1 0
切れ・こすれ 1 0
感電 0 2
合計 128 90 1.42

休業4日以上の死傷災害は前年同月比21.1%増加、16,500人

休業4日以上の死傷災害は前年同月比で21.1%増加して、16,500人でした。

休業4日以上の死傷災害21 1 増加

死傷災害は第三次産業が大きく増加しています。
第三次産業の死傷者数は前年同月6,970人から2,066人増加し9,036人。

死傷災害、事故の型別では転倒が390人増加、その他(コロナ)で2,450人増加。
死傷災害の増加は、転倒とその他(コロナ)が大きな原因となっています。

休業4日以上の死傷災害

休業4日未満(休業なしも)も含めて、労災によるケガや病気はかならず労災申請しましょう。

【編集後記】

今日(2022/03/22)は東京で雪がふりました。
桜が咲きはじめると急に寒くなる日があるものですが、雪!
これからも寒い日はあるでしょうが、もうすぐ春。楽しみです。

The following two tabs change content below.

小倉健二(労働者のための社労士・労働者側の社労士)Office新宿(東京都)

小倉健二(おぐらけんじ) 労働者のための社労士・労働者側の社労士 労働相談、労働局・労働委員会でのあっせん代理 労災保険給付・障害年金の相談、請求代理 相談・依頼ともに労働者の方に限らせていただいています。  <直接お会いしての相談は現在受付中止> ・mail・zoomオンライン対面での相談をお受けしています。 1965年生まれ57歳。連れ合い(妻)と子ども2人。  労働者の立場で労働問題に関わって30年。  2005年(平成17年)12月から社会保険労務士(社労士)として活動開始。 2007年(平成19年)4月1日特定社会保険労務士付記。 2011年(平成24年)1月30日行政書士試験合格