健康や生活が心配な路上生活者の方に会ってできること

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緊急事態宣言が解除され在宅勤務をしていた方も会社へ出勤するという方も増えてきているでしょうか。
久しぶりに通勤して街なかを歩いていると路上生活者の方に出会う機会がありますか。
食事をとれているのか?体力を落ちているように見えて健康が心配だ、健康や生活が心配な路上生活者の方に出会ったときにできることがあります。

日雇いなど不安定な仕事で生活している路上生活者の方はコロナ禍で生活が困窮している

コロナ解雇、営業自粛や営業低迷による自宅待機で平均賃金の6割しか休業手当が払われない方やひどい場合には給料が全く払われない方など生活が厳しい・苦しいという方も少なくありません。

給料全額受け取れている方でもこれから先の経営状況が悪化した場合の給料など労働条件が心配だという方もいるでしょう。

日雇いで働いてなどして路上生活をしている方は新型コロナウィルスの影響で日雇いの仕事がなくなるなど、路上生活者の方の生活の厳しさは容易に想像できるところですね。

西新宿で無料の食事提供&医療や法律などのワンストップ相談会を実施している新宿ごはんプラスの活動では

新宿ごはんプラス
@gohanplus 5月23日
【活動報告】
5/23(土)、新宿ごはんプラスを〈もやい〉と共同開催し、約180名の方にパン、果物野菜、缶パン、菓子、飲料等をお渡ししました。
相談ブースは30名以上の方が利用されました。コロナ拡大以降、生活相談が多い状況が続いています。
次回は5/30(土)です。6月も毎週土曜、もやいと共催します

新宿ごはんプラスTwitter

とあり、普段の活動時にくらべて利用された方の人数が大幅に増えています。

こういうときこそ政治・行政が柔軟に対応すべきときです。

その一方で、街を歩いているときに目の前に出会った路上生活者の方が健康や生活で困っている様子で心配で素通りできないと感じる場面もありまあす。

そして、そんなときには小さくても何かできることがあるはずです。

路上生活者の方がいつも寝泊まりして生活している場所を通りかかったときに、若い女性の方がコンビニの弁当がはいった袋を笑顔でスッと手渡して通り過ぎるのを見たことがあります。

笑顔でスッと弁当を手渡す若い女性に、受け取った路上生活者の方も笑顔で片手を上げてあいさつを返して、さわやかでした。

求められていないのに食事を手渡すのは失礼ではないかと躊躇してしまう方にはむずかしいですが、さりげなく何でもないこととしてスッと明るく手渡せる方なら、嫌味がなくて感じがいい方法だと思います。

その人のキャラ(性格)によって、知らない方が困っている様子のときにできることは異なります。

たとえば、こんな方法もあります。

『路上脱出・生活SOS ガイド』を渡す

『路上脱出・生活SOS ガイド』はWEBから印刷できます。送料のみで印刷物も取り寄せられる

路上脱出・生活SOSガイド THE BIG ISSUE JAPAN FOUNDATION ビッグイシュー基金

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ガイドの内容は、「食べ物がない」「体調がわるい」「泊まるところがない」「仕事を探したい」「今すぐ仕事がしたい」「生活保護を申請したい」などと思ったとき、「どうすればよいのか?」を具体的に書いています。また、路上生活者以外も活用できる相談先情報についても記載しています。

急病でお金がない場合、無料で医療受けられます

私は以前このことを知らずに救急車を呼べなかったことがあります。
初診料を私が払っても、そのあとも必要になる医療費を本人が払えずに困ってしまうのではないかと思ったからでした。

しかし、本当は救急車を呼ぶべきでした。ひょっとしたら急を要する場合だったのかもしれなかったからです。

急病でお金がない場合、無料で医療受けられますので、そのことを知っておきましょう。

1.急病の場合は

* 救急車を呼びましょう。公衆電話では 119番、携帯電話でも局番なしの119番にかけると消防署につながります。
* 自分がいる住所地番、目標となる建物、病気の症状を伝えましょう。
* 所持金がない場合は、救急車を呼んだ地域の役所が管轄で、入院と同時に生活保護が開始され、無料で診察を受けられます。退院後も役所に行って手続きをすれば、生活保護が継続され、施設などで療養できます。

路上脱出・生活SOSガイド THE BIG ISSUE JAPAN FOUNDATION ビッグイシュー基金

ホームレス・生活困窮者を支援する団体を紹介する

都内でしたら、たとえば もやい や TENOHASI が相談・支援活動をしていますので、紹介してみてはいかがでしょうか?

全国に支援団体がありますので、ネットでもお近くの団体を探すことができます。

認定NPO法人 自立生活サポートセンター・もやい

特定非営利活動法人 TENOHASI

TENOHASIは池袋のローカル団体ですので「いま住むところがない」などの生活相談は、TENOHASIの炊き出し(毎月第2第4土曜日)・夜回り(毎週水曜日)でのみ承ります。電話・お問い合わせフォームからの相談は受け付けておりませんのでご了承下さい。

また、このようにホームレス・生活困窮者を支援している団体に寄付をすることで間接的にですが生活や仕事や病気で困っている路上生活者の方の役に立つことができます。

【編集後記】

布マスク届きましたでしょうか?

もし届いた布マスクがいらないようでしたら、池袋でホームレス状態の方が安心できる生活を取り戻す支援をしている特定非営利活動法人 TENOHASI がマスク寄付を募集しています。

マスクご寄付のお願い(2020/4/24)
マスクが不足しています。使い捨てマスク、布マスク、アベノマスクなどどのタイプも頂きます。
頂いたマスクは炊き出し夜回りで配布します。
[送り先]
〒177-0045 練馬区石神井台6-1-28
てのはし
090-1611-1970

昨日の1日1新 1日1新 iPhoneアプリ Focus

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小倉健二(労働者のための社労士・労働者側の社労士)Office新宿(東京都)

小倉健二(おぐらけんじ) 労働者のための社労士・労働者側の社労士 労働相談、労働局・労働委員会でのあっせん代理 労災保険給付・障害年金の相談、請求代理 相談・依頼ともに労働者の方に限らせていただいています。  <直接お会いしての相談は現在受付中止> ・mail・zoomオンライン対面での相談をお受けしています。 1965年生まれ57歳。連れ合い(妻)と子ども2人。  労働者の立場で労働問題に関わって30年。  2005年(平成17年)12月から社会保険労務士(社労士)として活動開始。 2007年(平成19年)4月1日特定社会保険労務士付記。 2011年(平成24年)1月30日行政書士試験合格  
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