【2023年1月労災死傷者】新型コロナウイルス感染が前年同期比増加の99％

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2023年労災死傷災害1月前年対比11.5％増加

2023年1月に発生した労働災害による死亡は、前年同期比では▲42.9％でした。
とはいうものの1ヶ月で32人の方が労働災害によって亡くなっていることは重く受け止めなければならないことです。

死亡災害は前年同期比で▲42.9％と減少しているのに対して、休業4日以上の「死傷災害」は前年同期比で11.5％増加(＋614人)しています。

2023年1月に発生した死傷者数は5,968人でした。

死傷者の6割超（62.7％）、3,739人が第三次産業で発生した労働災害です。

2023年労災死傷災害増加の99％が新型コロナウイルス「感染症」による労働災害

2023年1月に発生した死傷災害は、前年同月比で11.5％増加しています。増加人数は614人。

転倒▲560人、墜落・転落▲138人、交通事故（道路）▲125など大きく減少している事故の型がある中で、死傷災害が614人増加しているのは、「その他」が1,589人増加しているからです。

昨年同月比で死傷災害が増加している事故の型を見ると約99％を「その他」が占めています。

「その他」とは、主として感染症による労働災害を示す分類ですから、多くが新型コロナウイルス感染症による労働災害のことです。

2023年労災死傷災害増加の99％が新型コロナウイルス「感染症」による労働災害であることがわかります。

2023年労災死傷災害の最大の増加は社会福祉施設での「感染症」

2023年1月発生の死傷災害で最も多いのは「その他」の事故です。

「その他」とは、主として感染症による労働災害を示す分類ですから、多くが新型コロナウイルス感染症による労働災害のことです。

「その他」の労働災害による死傷者数は、2022年1月は527人、2023年1月は2,116人、昨年同月対比で約4倍（1,589人）増加しています。

感染症（「その他」）による労働災害の死傷者2,116人のうち95％（2,020人）が第三次産業です。

第三次産業での感染症による労働災害死傷者2,020人のうち95％（1,914人）が保健衛生業です。保健衛生業の死傷者1,914人のうち45％（859人）が社会福祉施設で発生した労働災害によるものです。

新型コロナウイルス感染症による労働災害で通院・仕事を休んだ労働者の方は、かならず労災申請（労災保険給付の請求）をしましょう。

【編集後記】

ドラマ『タイガー&ドラゴン』を見はじめました。
2005年に放送されたテレビドラマだそうで、18年前につくられた古いもの。
試しに見たところ面白く、ドラマの舞台が浅草（と新宿）なのもうれしく。
浅草は東京で一番好きなところの1つ。
新型コロナウイルスの感染者数が減っているうちに、浅草寺にお参りに行こうかなと思いながら見ています。

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小倉健二(労働者のための社労士・労働者側の社労士)Office新宿(東京都)

小倉健二（おぐらけんじ） 労働者のための社労士・労働者側の社労士 労働相談、労働局・労働委員会でのあっせん代理 労災保険給付・障害年金の相談、請求代理 相談・依頼ともに労働者の方に限らせていただいています。  ＜直接お会いしての相談は現在受付中止＞ ・mail・zoomオンライン対面での相談をお受けしています。 1965年生まれ57歳。連れ合い（妻）と子ども2人。  労働者の立場で労働問題に関わって30年。  2005年(平成17年)12月から社会保険労務士(社労士)として活動開始。 2007年(平成19年)4月1日特定社会保険労務士付記。 2011年(平成24年)1月30日行政書士試験合格  

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