2021年度(2021年4月分〜来年2022年3月分)国民年金の金額が2021/01/22厚生労働省から公表されています。
2021年4月分からの国民年金の額はいくらになるのでしょうか?
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【老齢基礎年金】2021年度(令和3年度)満額で月額65,075円(▲66円)
2021年度の老齢基礎年金の年金額は満額で、月額65,075円(▲66円)となります。
2020年度(月額65,141円)から0.1%減額となります。
遺族基礎年金は老齢基礎年金の満額と同じ、月額65,075円です。
障害基礎年金は2級が老齢基礎年金の満額や遺族基礎年金の額と同じ、月額65,075円です。
(障害基礎年金1級は2級の額の1.25倍で計算した額です。)
年金額の改定の仕組み(ルール)
年金制度の持続可能性を高めて、将来世代の年金給付水準を確保するためという考え方に基づいて、年金額を改定する仕組み(ルール)になっています。
老齢年金を例に考えると、現在受けとっている年金は、保険料の支払いで支えている現役世代からの「世代間の仕送りである」と説明されています。
そのため、賃金が下がっていて現役世代の負担能力が低下しているときは、賃金変動に合わせて年金額を下げる仕組みになっています。
物価は変動していませんが、賃金が下がっている(▲0.1%)ことから、賃金変動に合わせて▲0.1%で年金額が改定されます。
年金生活者支援給付金は月額5,030円(障害基礎年金1級受給者は6,288円)
年金生活者支援給付金は、月額5,030円が基準となる額です。
老齢基礎年金受給者の方は、1941年4月2日以降に生まれた方は国民年金保険料を全額で払った期間(厚生年金に加入していた65歳未満の期間も含む)が40年以上ある場合、年金生活者支援給付金は月額5,030円受けとれます。
期間が満たない方や免除期間などがある方は、期間に応じて減額された給付金を受け取ります。
障害基礎年金受給者の方は、2級の場合は月額5,030円、1級の場合は6,288円です。
遺族基礎年金受給者の方は、月額5,030円です。
2人以上の子が遺族基礎年金を受給している場合は、5,030円を子の数で割った金額をそれぞれ受け取ります。
たとえば、3人の子が遺族基礎年金を受給している場合の1人あたりの金額は1,677円になります。割った金額が割り切れない場合は1円単位で四捨五入して計算されます。
5,030円 ÷ 3 = 1,676.666 1円単位で四捨五入して 1,677円(月額)
【編集後記】
「労働法 さくらもえ」で検索してBlogを読みにきた方がいます。
「さくらもえ」って何だったけ?
思い出せなくて、自分でもBlog内を検索して調べました。
このアニメの主人公の名前だったのか!
労働法になじみのない方がはじめて知るのに役立つアニメです。
こちらの記事で紹介しました。
労働法は働くひとを守るための武器。アニメ『知らないと損する労働法Ⅲ 新入社員萌は自分を守れるか!?【1労働法とは】』
昨日の1日1新 新しい名刺の注文
小倉健二(労働者のための社労士・労働者側の社労士)Office新宿(東京都)
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