【障害年金】対象者なのに請求していない方が多い

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自分が障害年金を請求できることをしらない方がとても多いです。

18歳以上の障害者は896万人

内閣府2021(令和3)年度『障害者白書』参考資料「障害者の状況」に障害者数の概数が記載されています。

  • 身体障害者(身体障害児を含む)436万人
  • 知的障害者(知的障害児を含む) 109万4千人
  • 精神障害者419万3千人

障害がある方がたくさんいらっしゃることがわかります。

障害者数 推計

障害年金を受けとれるのは20歳からですが、18歳以上の障害者が約896万人いらっしゃいます。

障害者数(推計) 18歳以上
身体障害者 419.5万人
知的障害者 85.1万人
精神障害者 391.6万人
18歳以上の障害者合計 896.2万人

令和3年度『障害者白書』参考資料「障害者の状況」 内閣府

障害年金の受給者221万人

2019(令和元)年度末における公的年金の受給者数を年金種別別にみてみましょう。

1番多いのが老齢年金5,079 万人(+通算老齢年金1,586 万人)です。

2番目に多いのが遺族年金672 万人(+通算遺族年金2万人)。

障害年金は250 万人と受給者数が1番少ないことがわかります。

国民年金と厚生年金の両方を受けとっている方の重複分を除いた障害年金の受給者数221万人です。

公的年金制度別受給者数令和元年度末

厚生年金保険・国民年金事業年報 > 結果の概要 > 令和元年度 厚生労働省
令和元年度厚生年金保険・国民年金事業の概況

障害年金の受給者数250 万人のうち、厚生年金保険と国民年金の両方から障害年金を受けとっている方の重複分を差し引いた受給者は221.1万人です。

障害年金の受給者数は2019(令和元)年度末で約221万人いらっしゃいます。

受けとっている障害年金の平均額(月額)は、国民年金で72,042円、会社員などの厚生年金で102,711円です。

公的年金 受給者の平均年金月額 令和元年度末

厚生年金保険・国民年金事業年報 > 結果の概要 > 令和元年度 厚生労働省
令和元年度厚生年金保険・国民年金事業の概況

障害年金だけで生活できる金額ではないかもしれませんが、生活していくのに必要な範囲の収入を得るのであれば無理のない働き方が選べるのではないでしょうか?

障害年金は決して十分な額ではありませんが、大きな生活保障となるものでもあります。

18歳以上の障害者896万人、障害年金の受給者221万人。たくさんの方が障害年金を受けとっていない

18歳以上の障害者896万人、障害年金の受給者221万人。

18歳以上の障害者と障害年金受給者の比較

障害年金は20歳から受けとれますが、障害者896万人のうち675万人の方が障害年金を受けとっていない計算になります。

もちろん障害者であれば障害年金を受けとれるというものではありません。

障害年金を受けとるには3つの要件をみたす必要があります。

障害年金の
受給3要件
内容
初診日要件 初診日に公的年金に加入していること
(国民年金には例外があります)
保険料納付要件 初診日の前日に一定の保険料を納付していること
障害状態要件 障害認定日に障害等級に該当する程度の状態であること

障害年金の受給3要件についての記事はたとえば

【障害年金の請求】まず初診日を確定。受診状況等証明書を医師に依頼

しかし、障害年金のことを知らないために請求をしていない方はとても多いことを実感しています。

  • 「障害年金のことをしらなかった」
  • 「障害年金を受けとれるとは思わなかった」

障害年金の相談を受けていて、なぜ今まで障害年金を請求しようと思わなかったのですか?とたずねたときによく聞く答えです。

障害の状態で仕事や生活で困っている方は、障害年金請求に取り組んでいる専門の社労士にいちど相談してみましょう。

私(社会保険労務士・小倉健二)は障害年金請求と労働者からの依頼による労働問題解決に特化した社労士です。障害年金の請求についてご相談ください。

【編集後記】

新しいiPhoneがきのう発表されましたが期待していたTouch ID(指認証)ではなく残念です。買い替えは断念。

マスクしたままではロックが解除できないFACE IDは不便だとあまり感じられていないのでしょうか。

その不便さを解消するためだけにApple Watchを買うのも本末転倒なのですが、どうしようかなと考えているところです。

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小倉健二(労働者のための社労士・労働者側の社労士)Office新宿(東京都)

小倉健二(おぐらけんじ) 労働者のための社労士・労働者側の社労士 労働相談、労働局・労働委員会でのあっせん代理 労災保険給付・障害年金の相談、請求代理 相談・依頼ともに労働者の方に限らせていただいています。  <直接お会いしての相談は現在受付中止> ・mail・zoomオンライン対面での相談をお受けしています。 1965年生まれ57歳。連れ合い(妻)と子ども2人。  労働者の立場で労働問題に関わって30年。  2005年(平成17年)12月から社会保険労務士(社労士)として活動開始。 2007年(平成19年)4月1日特定社会保険労務士付記。 2011年(平成24年)1月30日行政書士試験合格