自分がどうしたいかで行動する。『その島のひとたちはひとの話をきかない』

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書籍『その島のひとたちはひとの話をきかない』。
面白いタイトルです。
精神科医(森川すいめいさん)が、自殺希少地域(自殺者が少ない地域)を訪ね歩いて気がついたことを書いた本です。
ひとの話をきかない島のひとはどんな人でしょうか。

Amazon その島のひとたちは、ひとの話をきかない――精神科医、「自殺希少地域」を行く――  Kindle版もあります

その島のひとたちはひとの話をきかない。相手の意向ではなく、自分がどうしたいかで行動する

“その島のひとたちはひとの話をきかない”は悪い意味ばかりではないようです。

・この地域の人は、独特らしいのよ
・言うことを聞かない
・わが道を行くひとたち
・右へ倣えを嫌う
・みんなと同じ意見にするのは好きではない。自分がどうしたのかを考える。
・付き合いは緊密ではなく、あいさつ程度の関係
・あいさつ程度のつきあいが孤立感を癒やす
・仕方ないとしない
・問題があったら解決する、できることは助ける、できないことは他の人に相談する
・自分が助けたいと思うから助ける
・ありのままを受け入れる、みんなちがう

人と関わる仕事、人を支援する仕事をする人が、あと半歩スッと相手の方へ踏み込むのが楽になる本

どうしますか?というと
相手は遠慮してしまう

どうしますか?ではなく
○○しましょうか、○○するから、と言って行動する。

本当に嫌なら、それはやめてくれと相手の方から止められる。
そう言われたら無理強いせずに別のことをまた言って行動する。

相手の意向ではなく、自分がどうしたいかで行動する人

プライバシー、個人情報。相手の方の自己決定権。自分の中でがんじがらめで動けなくなっている。
そんな方が、あと一歩せめて半歩でも、踏み込んでいく。

困っている方の問題を解決することに取り組んでいる方にオススメしたい本です。

森川すいめいさんはてのはし(特定非営利活動法人TENOHASI)で活動する精神科医

この本の著者の森川すいめいさんは、池袋の“てのはし”(TENOHASI 特定非営利活動法人)で、ホームレス状態の方が安心できる生活を取り戻す活動をしている精神科医の方です。

私たちが活動している池袋周辺にも、生活に困窮して家を失った方が多くいらっしゃいます。
失業・家族と絶縁・病気や障がいなど、原因は様々ですが、共通しているのは孤立無援であることです。
どの方も、安心できる家族や仲間とのつながりを失い、不安に押しつぶされそうになりながら、孤独に耐えてかろうじて生きています。
私たちは、その方々と出会い、話し、一緒に考え、試行錯誤しながら、 安心できるつながりとホームを取り戻すお手伝いをしています。

特定非営利活動法人TENOHASI

【編集後記】

出てくる専門用語はオープンダイアローグだけ。オープンダイアローグを知らなくても読める本です。
本の最後で自殺希少地域(自殺者が少ない地域)を訪ねて歩いたことからオープンダイアローグの7つの原則がまとめられています。

人が困っているときに、困ったを解決することを仕事にしている方。
自己責任論で相手の方を切り捨てるのは論外だとしてもやっかいなのが自己決定権。
自分がどうしたいのか本人が決める、自己決定権が何よりも重要な本質です。
しかし、この自己決定権を尊重しなければと思って、相手の方への関わりに腰が引けてしまっては援助・支援にはなりえない。

どうしますか?ではなく
○○しましょうね、○○するから、と言ってスッと行動してしまう。
その内容が本当に嫌だったら、イヤだ、やめてくれと相手の方から拒まれる。
イヤだと言われたら、無理強いしない。あーそうなんだと別のことを言ってまた行動する。
そのためには対話が大事になってくる。対話、オープンダイアローグ。

相手への配慮、相手の方の自己決定権の尊重、がんじがらめで動けなくなっている自分をときほどいてくれる本です。

新宿西口地下

【編集後記】

相手の意向ではなく、自分がどうしたいかで行動する。
つらい状況の中で自己肯定感が低くなっている方に、“これもあります、あれもあります。そして、どれをやるのもどれもやらないのもあなたの選択の自由です”、と言うよりも“○○でやってみましょうか!?”というアドバイスも必要です。

もちろんケースバイケースですが。

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小倉 健二 ( 特定社会保険労務士 )東京都 ※相談は新宿近辺にて

小倉健二(おぐらけんじ) 1965年生まれ54歳。連れ合い(妻)と子ども2人。 労働者の立場で労働問題に関わって30年。 2005年(平成17年)12月から社会保険労務士(社労士)として活動開始。 2007年(平成19年)4月1日特定社会保険労務士付記。 2011年(平成24年)1月30日行政書士試験合格

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