2021年労働災害3月速報値が、昨日(2021/03/22)厚生労働省から発表されました。
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2021年労働災害3月速報値(厚生労働省発表)
2021年労働災害3月速報値は、2021年1月1日から2021年2月28日までに発生した労働災害について、3月8日までに報告があったものを集計したものです。
2021年労働災害3月速報値 厚生労働省
休業4日以上の死傷災害は前年同月比で26.9%増加
2021年1月1日から2021年2月28日までに発生した労働災害は、前年同月比で休業4日以上の死傷災害は26.9%増加しています。
休業4日以上の死傷者数は13,626人
2021年1月1日から2021年2月28日までに発生した労働災害で、休業4日以上の死傷者数は13,626人でした。
休業4日以上の死傷者数は前年同期比で2,888人増加しています。
もっとも死傷者数が増加しているのは、「その他」です。
「その他」とは感染症による労働災害を主としています。
前年同期比で1,434人増加しています。(1862.3%増加)
2番目に死傷者数が増加しているのは、「転倒」です。
前年同期比で1,078人増加しています。(35.9%増加)
休業4日以上の死傷災害の上位3つは、転倒、墜落・転倒、感染症を主とするもの
休業4日以上の死傷災害の事故の型別の上位は転倒、墜落・転倒、感染症を主とするものの順です。
- 「転倒」(30%)4,082
- 「墜落・転落」(15%)2,056
- 主として感染症による「その他」(11%)1,511
仕事・通勤での病気・ケガは労災申請しましょう
労災(労働災害)には労災保険から給付がでます。
- 病院で診療を受けたり、薬局で受けとる薬などが無料になります。
- 医師から必要と言われて療養のために仕事を休んだ日は給料の約8割が支給されます。
療養のために仕事を休んだ日に給料を受けとれなかったときは、3日目までは会社から約6割を受け取り、4日目から労災保険から約8割を受けとります。
(通勤災害の場合は3日目までの会社からの支給はなく、4日目から労災保険から約8割を受けとります。)
もしも仕事を休んだ日の4日以降の分として、会社から給料など受けとった場合はどうなるでしょうか?
仕事でケガをして医師の指示に従って療養するために会社を休んでいる日に会社から給料を受け取った。
その金額が平均賃金の60%未満でしたら、労災保険から休業補償給付を受けられます。
こちらの記事で紹介しています。
労災保険【休業補償給付】会社から給料出ていても受け取れるか?
たとえば、以下の場合などは労災です。
- 仕事でケガをした。
- 仕事がはじまる前の準備や終わったあとの片付けでケガをした。
- 事務所や職場のトイレなどで転んでケガをした。
- 昼休み(休憩中)に休憩室などでケガをした。
- 給湯室でやけどをした。
- 通勤途中に駅の階段で転んでケガをした。
- 職場で新型コロナに感染した。
業務災害・通勤災害のどちらの場合でも、労働災害には労災保険から給付がでます。
労災申請(労災保険給付の請求)をしないと、労災保険給付はされません。
労災申請することが大切です。
【編集後記】
上の子が抽選で当たった地ビール。3種類を2本づつ。
ゆうべはアルト。1本づつ楽しんでいます。
昨日の1日1新 りんどう諏訪浪漫BEER<アルトタイプ>
小倉健二(労働者のための社労士・労働者側の社労士)Office新宿(東京都)
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